現在、取得した中古物件を賃貸し、家賃収入を得ています。
一応、賃貸物件のオーナーです。
約30年前に中古物件を購入し、10年間住んだ後20年前に賃貸することにしました。
その家賃収入は決して多い金額ではありませんが、それでも貴重な生活費の足しになっています。
大分古い家ですが、幸い今も入居者があり、夫が定年を迎え同じ会社に勤務していながらも収入が減ってしまった現在では、少ないながらも大事な家計の助けとなっています。
今回はその中古物件の取得と賃貸に至るまで、賃貸してからのトラブルや今の状態等についてご報告し、賃貸に興味をお持ちの皆様の参考になればと思います。
不動産物件を取得する
30年前に築19年の1戸建て土地約150㎡建物床面積70㎡の中古物件を500万円で購入し、夫婦で住み始めました。
中古物件はモルタルの外壁(購入の7年前に前オーナーが外壁塗装済)・陶器瓦屋根の家屋で、1階には8畳の和室と8畳弱のフローリングのダイニングキッチンに風呂・洗面所・トイレがあり、2階は6畳と4畳半の和室の2部屋という作りです。庭は無理をすれば、普通車2台、軽自動車1台の計3台ほど駐車できるスペースがあります。
1階8畳間の掃き出し窓の外には3畳ほどの前オーナーが作った屋根付きテラス(といっても床にコンクリートが打ってあり、鉄骨の柱に波板の屋根が張られた物)があります。
トイレは汲み取り式、風呂は浴室内にCF式風呂釜が置いてあり、床・壁はタイル張りでステンレス浴槽が置かれたものでした。
中古物件のリフォーム
そこで住み始める前に大工さんに依頼して、1階の8畳間を洋室にリフォームし(床・壁・天井の張替えと入り口の引き戸を洋風のものに交換)、ダイニングキッチンの床も傷んでいたので張り替えてもらい、床下収納と階段下にも収納を作ってもらいました。
この物件の購入費でお金を使ってしまったので、最低限のリフォームとして50万円で可能なだけお願いしました。
他の場所はトイレやお風呂もそのままです。
それでも、それまで集合住宅に住み、何かと気を使い大変だったので、この中古物件での生活は夫婦2人にとっては広さも十分で結構快適でした。
この物件に住んでから、テラスの端にちょうど良い大きさの物置を置いたり、玄関や廊下の一部や階段の繊維壁に、片面が白い塗装をしてあるべニア板を貼って簡単リフォームをしたりしました。
そうして愛着を持って暮らしてきましたが、住み始めて10年後に夫の実家を建て替えて、両親と一緒に暮らそうということになりました。
これまで住んでいた自宅の売却を検討する
家を売却しようと不動産会社に行きましたが、売却額は良くて300万円と言われてしまいました。
もちろん、家屋の価値は全く無いと思ってはいましたが、家を購入した時点でも築19年経っており、家屋の価値はその時点で既に殆ど無かったと思います。
”土地の価値が下がってしまったという事だろうか”と思いました。
自宅の売却を考え直し、賃貸することにする
1度目の賃貸契約
たまたま転職をし入社した会社が、運送業や人材派遣業と共に、競売物件や中古物件を取得して賃貸等も行っており、ほんの少し賃貸業についても耳にすることになりました。
それで、そんなに買い叩かれるのでは、物件を手放さず人に貸して、少しずつでも家賃収入を得ようと考えました。
家は通り沿いにあったので、会社の賃貸物件の看板を真似て自分で入居者募集の看板を作り、通りに面した家の塀に張り出してみました。
物件の立地は、住宅が立ち並ぶ一番端の道路沿いにあり、最寄りの駅からは3~4キロ離れていますが、ここに住む多くの人の移動手段は車です。
3つの市の中間にある町で、3つの市街地から車で20~30分ほどの所にあります。
看板を出して程無くして、3名の方からお問い合わせを頂きました。
そのうちの1人の方がわたしの家族の知り合いの方で、家族からも頼まれてその方にお貸しすることになりました。
家賃は5万円に設定し、賃貸借契約書は会社の契約書を真似て自分で作成しました。
家は念入りに掃除を行ったくらいで特に何もせずにお貸ししました。
2度目の賃貸契約
そして1人目の方がお住みになり10年目で、めでたく自宅を新築されて転居されました。
2度目も同じようにすれば入居者がみつかると簡単に考えていましたが、同じように看板を出しても、お問い合わせを頂くことは全くありませんでした。
その間、リフォームしていなかった部屋の繊維壁の上に、ホームセンターで購入した珪藻土を塗ったりとお金を掛けずに自分達なりのリフォームを行っていましたが、作業中に入居者募集の看板を見た不動産会社を経営している方が訪ねてきました。
不動産会社に仲介を依頼し、更に家のリフォームを行うことになる
不動産会社の方は、家の立地は通りに面していて悪くはないが、今では汲み取り式のトイレやCF式風呂釜の物件に入居する方はいないので、賃貸を続けるなら水回りをリフォームする必要があるとのアドバイスでした。
わたしは知り合いの設備会社の方に相談し、下水も本下水に変え、温水洗浄便座付きの水洗トイレとユニットバス(給湯機付き風呂釜、今のリモコンで操作する給湯機ですね)、洗面台も使い勝手の良い場所へ移動して新しいものに交換してもらいました。
掛かった費用はちょうど100万円です。
工事完了後、訪ねていらっしゃった不動産会社の方に仲介をお願いし2人目の方に賃貸することになりました。
賃貸後の修繕費用
この家にはエアコンが、1階のリビングと2階の4畳半の2部屋にしか付いていませんでした。
夫婦2人で住んでいる時にはそれほど不便は感じませんでしたが、現在の夏の暑さは異常な程ですし、今お住いの方は4人家族ですので、全部屋にエアコンを設置することにしました。
エアコンを全室に設置するためには20Aから40Aに契約変更が必要という事で、それには単2を単3に変更するための電気工事も必要ということでした。
たまたま運のよい事に、今住んでいる自宅のエアコン設置をお願いした電気工事の方(大手家電販売店で購入したエアコンを設置に来た方)に話したところ、エアコンを用意すれば、借家の上記の工事とエアコン3台の取付を工事代全部で10万円でしますよとの事で、お願いしました。
エアコンはその電気工事屋さんのアドバイスでネットで注文し、新設分2台と交換分1台の計3台、12万円でした。
それ以外には台所で使用している小型湯沸かし器(瞬間湯沸かし器)が故障したという事で交換を行ったという事と(約2万円)、玄関の鍵が上手く掛からないという事でドアノブの交換を行いました(3千円)。
現状
現在も2度目に借りていただいた4人家族の方がお住まいで、8年目になります。
住まいを気に入っていただき、住んでいただいているのは本当に感謝です。
1度目、2度目とも、とても良い方に住んでいただいているのは幸せなことだと思います。
そして約20年前に売却してしまわずに本当に良かったと思っています。
実は次にアパートの取得へと話が続くのですが、それはまた改めてご報告したいと思います。
長々と読んでいただき、ありがとうございます!
何かしらのお役に立てればと思います。
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